2009年11月28日土曜日

スプリンガーの魅力

イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

この犬種の魅力を語り出したらきりが無いのだが
その中でも私が好きな部分、それは「目」である

スプリンガーの目
良く「人間の目みたい」と言われるが、その通りである
目に表情がある

言葉を話さない犬が感情を表現する手段は様々である
尻尾をふる
身体全体の動作、行動で表現するのはとても分かりやすいが
「目」を見ていると実に微妙な感情表現が読み取れる


人間も犬も同じである

「目は口ほどに物を言う」
「目は心の鏡」
というが、まなざしは言葉と同じように感情を伝えることが出来、喜怒哀楽の情が目に表れる
又、目を見ればその人の心が分かるという

その通りだと思う

昔から「相手の目を見て挨拶する」「相手の目を見て話しをする」
という事を常に心がけてきたが、目に表情がある人、目が輝いている人に魅力を感じる

スプリンガーの目
犬種標準(スタンダード)によれば
「中位の大きさで、アーモンド形をし、出目でもなければ、深く付いてもおらず、しっかりとついている(瞬膜は見えない)。注意深く、優しい表情である。色はダーク・ヘーゼルである。明るい色の目は好ましくない。」

米国のAKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種標準(スタンダード)によれば
「目は他のどの部位よりもスプリンガーの魅力となる特徴である。正しい大きさ、形、位置、色がその表情や魅力に影響を与える。目は中位の大きさで、形は楕円形、やや離れて眼窩に深くしっかりと付いている。虹彩の色はコート(毛)の色に調和し、レバー&ホワイトの犬はダーク・ヘーゼル、ブラック&ホワイトの犬は濃い茶色が好ましい。目ぶちには色がのっていてコート(毛)の色に一致する。瞼はしっかりしており、瞬膜は見えない。小さく、丸く、出ている目、黄色や真ちゅう色の目はひどく好ましく無い。」

目と言えば、
先日掛りつけの動物病院にサラの検診に行き、会計を終えて外へ出たところ
感じの良いご夫婦がニコニコと笑顔で立って私達が出てくるのを待っておられた
「我が家にもスプリンガーが居るんですよ!もう10歳を過ぎていますが、いまだにボールを投げると取ってくるんですよ!」
サラを見て
あ~、目がそっくり!!!!大きさもほとんど同じくらいですよ!」
色々とお話を伺っていると、サラと同じ宮城県の犬舎ブライアンズの遠藤さんのところのスプリンガーだと判明した
年齢から推察すると、どうやらブライアンズの看板犬、現在15歳のジャッシュの子供のようである
なかなか出会う事のないスプリンガー
それも同じ血統を持つスプリンガーのオーナーの方に出会えた事、とても嬉しく思った
目がそっくり!!!」
その言葉も嬉しかった
我が家のスプリンガー達の目


スプリンガーパピーの目
赤ちゃんの時のブルーアイからちょうど色が変わる頃


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2009年11月27日金曜日

ブリーディングの責任

ブリーダーとしてイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのブリーディング(繁殖)を行っている



犬のブリーディング
一言で言えば交配させて子犬を産ませ、育てる事

でもそんな単純な事ではない


野生界においては牡と牝は本能によって、元気な牝が強い牡を求め
産まれた子供達は強い物だけが生き残る


本来そうあるべきところに人間の手が加わる訳である

人間が行う犬のブリーディング
その場合考えなければならない事は沢山ある

先月初め
興味深い記事 スプリンガーのブリーダーとして

で書いたように、ブリーディングする犬種の本質、本来の目的、犬種標準(スタンダード)を勉強し、深く理解しなければならない

その上で、自分の牝犬が持つ長所、短所を理解すること

そして
より良い、自分が理想とするスプリンガーを目指して、その長所を生かし、短所、欠点を補える相手(牡)を交配させること

何よりもまず忘れていけないのは、健康な犬を交配させるという事

米国のスプリンガーの教本にも以下のような記述がある

「スプリンガーのそしてどの犬種の犬であっても、ブリーディングする場合、ブリーダーとしての責任は注意深く、計画性を持って、制御を持って繁殖を行う事である。自分の犬の血統を絶やさない為、世の中のスプリンガーの頭数を増やす為だけの目的でむやみ勝手に繁殖させる事は許される事では無い。」

又、自分が繁殖した子犬の行き先についてもブリーダーが責任を持たなければならない

産まれた子犬を全て手元に残すのか、何頭かを手元に残し、あとは他の方に販売するのか

販売する場合、適切なオーナーの元へ子犬を送りだす目途が立っているのか

スプリンガーを理解し、最大の興味を持って、信頼出来る飼い主の元へ子犬を送り出す事で

結果として捨て犬や虐待といった事態を回避することが出来るのである


米国に居た時、スプリンガーを飼おうと思い、ブリーダーとコンタクトを取った時の事

何故スプリンガーを飼いたいのか?

犬を飼う環境はどうなのか?

これまで犬を飼った経験は?

家族構成は?

などなど

就職活動のようにプレゼンテーションをしなければならなかった

良いブリーダーは誰にも彼にも犬を売ってくれる訳では無い

これは責任あるブリーダーとして当然の事なのである

米国の教本にもはっきりと記載がある

スプリンガーのオーナー候補の事を良く知ること、どんな家族構成でスプリンガーをどのように飼おうと思っているのか、どのような場所でスプリンガーを飼おうとしているのか、飼う目的は何なのかなど、詳しく調べる事は重要であり、ブリーダーとしての義務である。」

「子犬をただ(無償)であげる事は好ましくない。ただであるが故、飼い主の興味が薄れた時点で次から次へ飼い主が変わり、それによって気性が荒く、問題を抱える不幸な犬を作り出すことになる可能性が高いからである。」


母犬のお腹が大きくなり、出産をし、

順調に成長するように母犬の手助けをしてミルクを飲ませ、

目が見えない産まれたての子犬から、しっかりと自分の脚で歩けるようになるまでの60日間

母犬と共に愛情をかけて育てていくのがブリーダーである私の役目であり、責任である

愛情をかけるからこそ、大事な大事な子達だからこそ、

本当に愛情を持って信頼出来るオーナー様の元へ送り出したいと切に願う

そして、信頼出来るオーナー様の元へ旅立った子は幸せな一生を送ってくれると信じている

そういうオーナー様との出会いがこれからも沢山ありますように


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2009年11月24日火曜日

横浜2dayドッグショー Part 2

横浜ドッグショー2日目(11月22日)は川崎クラブ連合会展

今日はグランディ(イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル牡)シャルム(イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル牝)の出場です

天気予報は夕方から雨
のはずが、競技開始時刻の朝9時前にパラパラ
そして、ザー

本降りの雨、雨、雨

今日はスプリンガーを含む8グループの審査が9時からで、アメリカンコッカーから始まり、イングリッシュコッカー、スプリンガーと続きます(同グループ内の審査順はアルファベットの若い順)

スプリンガーの時には幾分雨は小降りになりましたが、土の地面で水溜りが出来ている状態です

まずはハンドラーの遠藤さんがグランディのブリード戦へ
グランディは1頭1席でBOB(ベスト・オブ・ブリード)

そして今日はシャルムのチャンピオン完成が掛った大事なブリード戦
アダルトクラスでレイちゃんシャルム、シャルムと同胎のエリが並びます

シャルムは今日も自分でハンドリング
綺麗にドライングしたコート(毛)がドロドロにならないように、パドックからリングまで犬を抱えて移動します
シャルムは牝ですし、体重が15キロほどで軽いので、さほど苦にはなりません
スプリンガーでも大きめの牝や牡になると20キロ以上の体重になりますので、重さも腕にずっしりきます
この時ばかりはシャルムが小ぶりであることに感謝、感謝
でも、地面に立たせた瞬間に、、、

山田博審査員がお気遣い下さり、最初に3頭でのラウンドは無く、触診はテーブルの上でして下さいました
そして、アップダウンにラウンド
私のハンドリングによるシャルムのショーイングも5回目になり、リング内で何をすれば良いのか慣れて来てくれたシャルム
水溜りにはまりそうになる私をよそに、きちんと自らショーイングして綺麗な走りを見せてくれました

そして、無事にウイナーズ、BOBMCCカードを獲得しました

シャルム チャンピオン 完成です!!!

喜びも束の間

パドッグに戻って直ぐに、ドロドロになったシャルムの胸、脚、お腹、体の下半分を全部シャンプーしてドライングして行きます

気が付けば、人間の靴も脚もはねが上がって泥だらけ

BOBになったので、次はグループ戦
グループ戦が始まる午後1時には雨も止み、会場の地面も所々乾いてきていました

5頭並んだ8グループの牝
イングリッシュコッカー、スプリンガーのシャルム、フラットコーテッドレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバーが並びます
そして、
なんと
なんと
グループ3席入賞しました!

クラブ展と異なり、連合会展はクラブ展に出場規制されているインターチャンピオンの犬や、シュープリームドッグなど強敵が出てくるショーです
その中で、又、プロのハンドラーの方達の中に混ざってのショーイング
その中で3席に入れる事はとても光栄で嬉しい限りです

今日は雨で早朝からシャルムのドライングに時間を使い、全くカメラを稼働する事が出来ませんでした
あしからず、本日の写真はございませんが、
折角、チャンピオン完成したシャルム
以前のお写真で



これがチャンピオン完成までに頂いたロゼットとカード(C.C. & M.C.C.)の数々
9月27日  東京東ドッグソサエティークラブ展(川越公園)
       G2nd CCカード
10月 3日 前橋ヤングマン愛犬クラブ展(敷島公園)
       G1st CCカード (ハンドリング:遠藤さん)
10月12日 新潟中央全犬種クラブ展(魚津市ミラージュランド)
       G2nd Cカード
11月21日 川崎クラブ連合会展(TBS緑山スタジオ)
       G3rd M.CCカード
JKCチャンピオンになる為に必要なカード4枚が集まりました
シャルムは3歳を過ぎてからブリーダーの遠藤さんの元より我が家に来たスプリンガーです
以前、ドッグショーに2回ほど出た事があり、その時に2枚カードを獲得していましたが、カードには有効期限があり、その期限である4年をちょうど過ぎてしまい、カードは失効してしまいました
その為、今年走り続けて来たサラのシュープリームドッグ完成を機にシャルムのカード取りを始めました
ベビー、パピークラスでは無く、レギュラークラスでのハンドリング
又、スプリンガーのハンドリングは初めてでしたが、とても楽しく、多くの事を学びました
本来猟犬であるスプリンガーの名前の由来でもある、スプリングが効いた力強く、軽快で優美な走り
その一部でも見せる事が出来れば嬉しい
シャルムが私のショーイングを楽しんでくれれば嬉しい
そんな思いで走って来ました
ただただ家の中で人間に寄り添い、甘えてお腹を出すことが幸せと感じていたシャルム
リング内でショーイングした事で、最初は全く尾が上がらず、振る事も出来なかったのに、
最後の2回には尾を上げて振りながら楽しそうに走ってくれました
シャルムも又、私と同様、ドッグショーの経験で何かを学んでくれたのではないかと思っています
これまで応援して下さった皆様、ビデオやお写真を撮って下さったS様、ハンドリングのアドバイスを下さった皆様、そして、プロハンドラーなのに、私のハンドリングの為にリングを行ったり来たり、サポートして下さった遠藤さん、有難うございました
心より御礼申し上げます
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2009年11月23日月曜日

横浜2dayドッグショー Part 1

横浜TBS緑山スタジオでドッグショーが開催されました。
3連休の最初の土日。
土曜日はクラブ展で我が家からはグランディ(イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル牡)が出場しました。

グランディはブライアンズの遠藤さんのところにお預けしているので、週末のドッグショーでしか会うことが出来ません。

嬉しい事にグランディは私の事がだ~い好きなので、ショー会場で私に会うと、興奮して大騒ぎ。
バリケンに入れれば中でグルグル、どったんばったん、しまいには遠吠え。
サークルに出してもドタドタ、バタバタ、ジャンプ、ジャンプ。

こんな具合なので、最初に走るブリード戦(同犬種の戦い)では元気に走るものの、グループ戦以降、パワー切れで元気が無くなってしまう事が多々あります。

ショードッグは早朝から出場の為の準備で、コート(毛)を綺麗に洗ってドライングし、それからリング内で走ったり、止まったり、ハンドラーと共にショーイングをして、ブリード戦でBOB(ベスト・オブ・ブリード)を獲得すれば、次はグループ戦に進みます。そして、グループ戦にてGroup 1stを獲得すれば、Queen戦ないしKing戦に駒を進め、QueenかKingになれば、BIS(ベスト・イン・ショー)戦へ進む事になります。

ということは、順調に勝ち進んだ場合、最高4回、準備をしてリング内でショーイングしなければならない訳です。

だから、ショードッグとしてはただ単に骨格構成が良い、コートが綺麗に管理されている事などだけでなく、持久力も必要不可欠なのです。

今回の横浜のドッグショー会場は我が家から車で10分。

ということもあり、
「今日はグランディを疲れさせない為に、ドッグショーに来ないでちょーだい!」
「グループ1stで抜けた時には連絡を入れるからKing戦を見に来てね!」
という指令がハンドラーの遠藤さんから来ました。

ちょうど翌日出陳予定のシャルム(イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル牝)のシャンプー&トリミングをしなければならないので、珍しく朝からショー会場へ足を運ぶ事をせず、自宅で用事を済ませながら朗報を待つことにしました。

通常のクラブ展であれば、1時過ぎになれば大抵グループ戦を行うので、そろそろ連絡が来るはず。
でも、来ない。グループ1stを取れなかったのかしら?

居てもたってもいられなくなってしまい、車を飛ばして会場に行ってみることにしました。

到着し、遠藤さんのパドッグには近寄らず、リングをチャックすると、まだブリード戦の最中。

結局、グランディに見つからないように、隠れてグループ戦を見、晴れてグループ1stを獲得!

King戦に挑戦!これも隠れて見ていましたが、ギャラリーが居たので、人垣の後ろに隠れながら、お写真を撮る事が出来ました。

今日のグランディ、走りにいまいち元気さが欠け、良いところが全面に出ていません。
う~ん、どうしたのかしら?
でも、集中力は母親のサラ譲りのものがあります。
ハンドラーの遠藤さんがリードをめいっぱい出して、フリーステイさせてもびくともしません。
時間が経過しても、テール(尾)が下に下がってしまう事もありません。
これで、良い時の元気な走りが出来れば最高なのですが、、、。
今日は残念ながら表彰台に乗る事は出来ませんでした。
総合戦を終えて、リングを出てきたグランディの元へ駆け寄りました。
「グランディ~♪」
本日初のご対面。
なのに、グランディ、「んっ?」
と固まる事、数十秒。
「私ってわかってないでしょう???」
「.................................」
ちょっとがっかりした私はその場を去って車の方へ。
振り返ってみると、、、、
「あっ!ママだ~!!!!!」
あなた、気が付くのが遅すぎます!
いえ~い!!!!
と最高に元気に走り出しました。
あらあら、その走り、リング内でして欲しかったわ。
たった今、元気なく走っていたいた人は誰?
こんな事なら総合戦の前にグランディに会っておくべきだったわ。
と反省する私と遠藤さんでした。
オーナーと出陳犬。
特にハンドラーさんのところにお預けしているショードッグがオーナーに会えるのはショー会場という場合が多々ありますが、大抵久し振りにオーナーに会えたショードッグは嬉しくて興奮してしまいます。
興奮することが良い方向へ行く事もあると思いますが、リング内からオーナーの姿を探してキョロキョロしてしまったり、ハンドラーの指示を聞かず、集中力に欠けてしまうこともあります。
ドッグショー会場ではオーナーがリングサイドでビデオカメラやカメラで撮影しながら応援している姿も沢山見かける一方でテントや人陰、車の陰からこっそり隠れて見ているオーナーの方も良く見かけます。
ハンドラーさんによっては、ショーが終わるまで、会わないで下さい、という方もおられるようです。
私は朝からショー会場で隠れ見る事はしたくありません。
ショー会場へ行ったら、ショードッグである我が子が元気に走る姿も良く見たいし、ドッグショー自体を思う存分楽しみたいので、楽しみが半減するような事はしたくないのです。
ですから、今回隠れて見ていたのは異例中の異例。
前々から遠藤さんには「朝からパドッグにも行けず、隠れて見ているドッグショーは嫌です。もし、パドッグに行って自分の犬に会った事からリング内で上手くショーイング出来ないならそれまでなので、構いません。私がパドッグに居ても、ちゃんとショーイング出来るショードッグを作って下さい。」と図々しくお願いして来ました。
この難しいお願いを遠藤さんはサラできちんと叶えて下さいました。
サラと遠藤さんの関係は、私が嫉妬する程の物で、サラに遠藤さんと私が「サラ」と呼びかけたら、駆け寄るのは絶対に遠藤さん、というくらいサラは遠藤さんが大好きです。
だからこそ、私が朝からパドッグへ行ってもサラはちゃんと遠藤さんと最高のコンビネーションでショーイングし、抜群の集中力を発揮して来たのです。そのコンビネーションによるパフォーマンスが評価され、数々の表彰台にのぼれた事は嬉しい限りです。
サラの子供であるグランディも今、遠藤さんとリレーションシップを構築中です。サラの血を受け継いだグランディがこれから遠藤さんとどんな素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみにしています。
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