年間4回発行されるこの専門誌には、過去の名犬、現在活躍している犬の広告、イベント情報やショーの結果、ポイントランキングなどスプリンガーに関する情報が満載である。
先日米国セントルイスでのスプリンガー全米大会に出場し、最終ピックアップまで残った犬達や有名ハンドラーの方達が沢山載っていて、頁をめくって写真を見るだけでも楽しい。
さて、その中に興味深い記事を見つけた。
10年前の1月号に載せた記事を再度今年の6月号に載せたものであるが、スプリンガーのブリーディング(繁殖)に関する記事である。
一部抜粋の訳
「私はブリーダーとして、スポーティングドッグの全てのブリーダーはその犬種標準(スタンダード)を調べなければならないし、その犬の本来の目的にも対応しなければならないと信じている。そして最終的に犬種標準(スタンダード)がショードックの為に書かれたものでは無く、スポーティングドッグの為に書かれたものであることを理解しなければならない。..........犬種標準(スタンダード)は永年ある目的を持ったスポーティング犬種として書かれてきており、その目的はショーリングを走る事では無い。
何人のブリーダーが犬種標準(スタンダード)を読んでこれは何で?と疑問に思った事だろう。
何故ネックの長さはヘッドの長さと同じでなければならないのか?
何故バレルチェスト(樽胸、大きく厚い胸)でなければならないのか?
何故水かきのある足なのか?
何故、何故、何故?
少なくとも猟場におけるスプリンガーの基本的知識無くして犬種標準(スタンダード)を理解し、正確に解釈する事など出来ない。
..........イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルはショーリングで”絵に描いたように見事なもの”であるだけでなく、愛らしい犬であり、胸がドキドキするような、バードフラッシング(鳥を飛び立たせる)、水を泳ぐ、ワクワクする猟犬なのである。..........」
(The Springer Showcase, Volume11-No.3より)
ショードッグ達を見ていると、それぞれの犬種の構成、顔、コート(毛)の美しさに思わず目を奪われ、とかくその犬種の本質を忘れてしまいそうだが、その本来持つべき要素を持ち合わせた犬の美しさは格別である。
ともすると猟場を駆け抜けるイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルは猟犬として、ショードッグにするのには相反する部分もある。
最近海外のスプリンガーのブリーダーの専門家とのメールのやり取りで、スプリンガーはどうあるべきか?の講義を受けているが、その教えもやはり本質を忘れてはいけないというものである。
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのブリーダーとして、ショードッグのブリーダーとして、考えさせられる事は山ほどある。
まだまだ書きたい事はあるが、明日もドッグショー
4時起きなので、この辺で........
ブリーディング(繁殖)については、これからもこのブログで取り上げて行きたい。
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