2010年10月30日土曜日

ハロウィーンで遊んでみた

English Springer Spaniel
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

ハロウィーンなので
ちょっと遊んでみた


だーれだ?


こんな帽子も被ってみて
だーれだ?


む、む、む~


私は~


Sarah(サラ)よ~♪


スナフキンみたい???


いやはや
売れないシンガー???


とても滑稽で笑えるので
帽子は止めてみた


サラ(左)とシャルム(右)



満更でもない様子のシャルム
 気に入ったの?


じゃぁ、お帽子被ってみる?



何これ?


やだ、これ


やめて~


はずして~


なんじゃこれは~???

ちょっと遊んでみました(笑)
協力有難う!サラシャルム

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Brilliance Y. Kennel


2010年10月28日木曜日

ショータイプvsフィールドタイプ

English Springer Spaniel
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

スプリンガーはイギリス原産の鳥猟犬であるが
1920年代イギリスで盛んに繁殖されたこの犬種が
米国に輸出され
現在米国には数多くのブリーダーが存在する

米国から日本に入って来た血統の一つが
今現在の我が犬舎のスプリンガーである

スプリンガーにはショータイプフィールドタイプと2種類がある

こちらは↓ ショータイプ

今年1月米国アトランタで開催された
スプリンガーのスペシャリティーショーでBOBを獲得した
BIS BISS Wil-Orion's Twenty Twenty "TITUS"


対して
こちらは↓ 英国で毎年開催される世界最大のドッグショー
クラフツで今年BOBになったスプリンガー
(是非クリックして見て下さい)

こちらは↓英国のスプリンガーのチャンピオンシップショー
入賞犬が並んだ写真
(是非クリックして見て下さい)

クラフツもチャンピオンシップショーもドッグショーであるから
これは欧州で言うショータイプなのであるが
限りなくフィールドタイプに近い

ショータイプvsフィールドタイプ
アメリカンタイプvsヨーロピアンタイプ
と言い換えても良い位だと私は思う

ちなみに
米国でのフィールドタイプはこちら ↓


字の如く
ショータイプはドッグショーを目的としたチャンピオンタイトルを目指すショードッグであり、
フィールドタイプは鳥猟に使われる猟場を走りまわる猟犬である

ショータイプとフィールドタイプは70年以上も全く違う犬として扱われて来た

どちらが良いのか?

この議論は様々なされて来たが
明らかに言える事は
ショードッグはショーリングにはより良く
フィールドタイプは猟場でより良い
と言う事

海外の様々な記述を読み返してみると
興味深い情報が得られる

まずは外見の違い
上で写真を並べたように外見は明らかに違う
良く「全く違う犬種かと思った」と言われる程の違いである

ボディ
AKC(アメリカンケネルクラブ)の犬種標準(スタンダード)によれば
体高牡20インチ(50.8㎝)、牝19インチ(48.3㎝)
ここから1インチ上下までが許容範囲
因みにJKCでは約51㎝

肩から腰までのボディの長さは
き甲の高さよりも若干長い

ボディが長すぎる犬
特にロイン(腰部)が長い犬は
直ぐに疲れてしまうし
スプリンガーの特徴であるコンパクトなアウトラインで無くなってしまう

脚が長くボディが短すぎる犬は
バランスを失い、歩様が制限されてしまう

フィールドタイプの大多数は
脚よりもボディが長い

これはオオカミ、キツネ、コヨーテにみられるように
真四角な形はありえず、働く動物が生き残る為に必要な形が
長いボディということなのである

長く、広く、立ち上がったり横に出る事無く
頬に沿って垂れている
耳の長さ(毛で無く革の部分)はほぼ鼻の先までで、
耳付きはほぼ目の高さで極端に後ろで無い
とされている
これがショータイプの基準(AKCスタンダード)

対するフィールドタイプのスプリンガーの耳は短く、目の高さよりも高い
短く、高い耳付きは猟場で走り回る際
熱を発散し、水場で泳いだ後の外耳道を乾かすのに役立つ

決して垂れ下がったり誇張され過ぎたものでは無く、
上唇はいくぶん四角く、下顎を覆う
(AKCスタンダード)

フィールドタイプの上唇は通常下唇の上部までで
決して下顎を覆う事は無い
獲物を咥える妨げにしかならないからである

コート(毛)
フィールドタイプの場合、ショータイプに比べて
短く、ウエーブのかかったコートである
グルーミングやカットは頻繁には必要無い

気質・気性
ショーリングに於いて冷静で注意力があり、
審査員による審査において敵意を示したりすくんだりすることが無い
人に対する攻撃性、犬に対する攻撃性は許されない
(AKCスタンダード)

ショーリングに於いて気質・気性は実際審査されない
ショードッグはクレートから出てショーリングに向かい
ショーを終えてクレートに戻るまで
リードを掛けられハンドラーによって制御されている
リング内での触診の場合もいつも決まった動作によるもので
ハンドラーが押さえている

フィールドタイプは当然の事ながら猟場で
常にオフリード(リードを付けない状態)で試されている

面白い事に何年か前
フィールドトライアル(鳥猟犬の演技力を競うスポーツ)とショーの両方で
”オフリード”審査を導入しようとの提案がされた
フィールドトライアルでは歓迎されたものの
結局この提案が直ぐに断ち消えたのは
フィールドが10%に対しショーが90%と圧倒的多数のショー会員に
拒否された為だった

(米国のスプリンガースペシャリティーショーの様子)


(米国スプリンガーナショナル2009の様子)

1932年には既にフィールドタイプとショータイプを分ける記述がある事から
異なるタイプのスプリンガーが70年以上の年月を歩んで来た

ショードッグが目指す
犬種標準(スタンダード)は身体的外見のスタンダードであり
能力の基準では無い

フィールドタイプの繁殖はその外見を離れ
犬の能力、性能に重きを置いて来たのは当然の事だろう

猟をするのに最適な鼻、口、気性、マーキング能力、訓練性、頭脳、動きなどが重要
これらはショーリングではどれも試されない要素である

猟犬としての能力、性能を求めた結果
短い耳、高い耳付き、短いコート、手入れに手間の掛らないコートになった

このようにフィールドタイプとショータイプが異なる物となって来たのは必然だったと言っても良い位であることが理解出来る

70年以上違うタイプが存在して来た中で
どちらのタイプが好きか
それは人それぞれである

フィールドタイプを猟犬として実際に使っている方もおられるし
ショータイプを猟犬としてお使いになられている方も存じ上げている
勿論、フィールドタイプをファミリードッグとして飼っておられる方もいる

私はショータイプが好きだ
そして
ドッグショーが好きだ

根本にあるのは犬種標準(スタンダード)に則した健全性
そして

ショー"show"が「見せる」物である以上
見せる物はより綺麗でより美しくなければならない

外見の美しさに加え
内面から出る美しさ

それを兼ね備えた
人を魅了出来るスプリンガー

そんなスプリンガーを作りたいしハンドリングしたい
と切に思う



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2010年10月27日水曜日

オリジナル

English Springer Spaniel
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

先日頂いた素敵なプレゼントを
額装してきました


アルミプレートに手描きで描いて下さったスプリンガー

我が犬舎名「Brilliance Y. 」も入れて下さって
世界に一つしかない
オリジナル


お世話になっているハンドラーのNちゃんの作品です

スプリンガーのレバー色に類似した茶色のボックスフレームに入れてみました

前々から絵の才能もあると伺ってはいたものの
お忙しい中
こんなに素敵な物を描いて頂き
感激です!

有難う、Nちゃん!



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Brilliance Y. Kennel

2010年10月26日火曜日

考えさせられたドッグショー

English Springer Spaniel
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

24日相模原市淵野辺公園で神奈川南クラブ連合会展が開催されました

出陳はSarah(サラ)

スプリンガー牝の出陳はサラのみ

何事も無ければ
1頭1席でグループ戦に駒を進めるはずでした


しかし

嫌な予感が的中してしまいました

フィンランド人審査員のK女史

サラの触診とトライアングルの歩様を見た後
通訳を介してスチュワードに何かコソコソ言い始めたのです

英語だった為に内容が漏れ聞こえて来ました

すかさず
直接K女史に聞いてみました

細かい会話の内容はさておき
結論は
「彼女が基準とするスプリンガーのチャンピオンのレベルを満たしていない」と判断したとの事

これまで多くの外国人審査員の方達の審査を受けたサラ
好評を頂いて来たのですが、
欧州の審査員に見て頂いたのは初めての事

欧州と米国でスプリンガーのタイプは異なる事は承知の上
我が家のスプリンガーは米国タイプ

ハンドリング試験やオーナーハンドラーズステークスを除き
正式なドッグショーでサラを自分自身でハンドリングするのは初めての事

欧州審査員と知りながら
成績に拘る事無く
プロハンドラーの方達が並ぶグループ戦で
自分自身がサラとどのようなショーイングが出来るのか
その勉強の為の出陳だったのです

K女史との話しに納得し
「グループ戦には出ません」
「BOBのリボンは頂きます」
「握手をしましょう!」
と握手を求めてリングを離れました

グループ戦に挑む機会さえ与えられなかった事は
残念でなりません

又、ショーが大好きなサラ
1回しか走る事が出来なくてごめんなさいね



その後は久し振りに作って行ったチキンスープのランチと
ショー観戦を楽みました

又、嬉しい事にスプリンガーオーナーの花ままと再会出来ました!

自宅が近いにもかかわらずお会いする機会が無い中、
西湖のオフ会でお会いして以来の事でした

明るく話しかけて下さる花ままのお陰で落ち込み掛けた気分も上向きました
有難うございます

今回のドッグショー
貴重な経験だったと思います

よりフィールドタイプに近い欧州タイプ
外見の綺麗さが強調されショーの意識が強い米国タイプ

M女史はフィンランドで
イングリッシュ・コッカー・スパニエル
ノーフォークテリア
ポルチュギースウォータードッグ
のブリーダーとし犬舎を持ち、
又、フィンランドのスパニエルクラブの役員も務めています

FCI の8グループの審査員資格を持つ女史
スパニエルに対する思い入れが特に大きい事は容易に推察出来ます

スプリンガーの出身国がイギリスでありながら
イギリスから米国へ渡ったスプリンガーが
過去100年の歴史を経る中で
米国と欧州でここまでの違いが出て来たということを
実感させられる結果となりました


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Brilliance Y. Kennel