2009年11月29日日曜日

老いを考える


イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル

我が犬舎の親元であるブライアンズ
その師匠である米国のRidgewyn犬舎
大師匠であるMr. Gary Zayacと1ヶ月以上振りに電話で話したところ
Garyの愛犬であるCH Ridgewyn's Legacy (CN: LARS)が先月亡くなったそうだ
1996年、1997年と2年連続でSpringer Nationalを制覇した名犬である
15歳まで生き、ショーを引退してからGaryとずーっと一緒に寝ていたそうだ
Garyの悲しみを思うと胸が締め付けられる

そして又、ブライアンズにも名犬Josh(ジャッシュ)が健在
彼は現在15歳で看板犬として君臨している

「ショードッグは短命」という言葉を聞いた事があるが、それは信じていない
事実、ショーを走り続けたLegacyもJoshも15歳まで生きている

「人間の老い」を考えた時、特に男性の場合
元気に、そして、魅力的に老いる男性
そこには「女性への興味」が不可欠だと思う

先日96歳で亡くなった俳優の森繁久彌さんは女性が大好きだった事で有名

87歳の現役プロパイロットの高橋淳さんは粋な事を語っていた
彼が操縦かんを握る小型機に乗り込んだ男性アナウンサーが不安気に
「操縦大丈夫ですか?」
と尋ねると
「あなたとは心中しやしませんよ!絶世の美女でも一緒に乗っていれば別ですがね、あはは」
又、セスナやアクロバット飛行する飛行機など種類の異なる飛行機を女性にたとえ、その性格と扱い方を説明していた
「20代のセレブな未亡人~、10代のじゃじゃ馬な女の子」などなど
それらを語る彼の顔は何とも生き生きとしており、見ているものにエネルギーを与えてくれた

渡辺淳一の「男と女のいる風景 - 愛と生をめぐる言葉の栞」という本がある
これまでに書いた小説やエッセイに出てきた文章を集めたものである
その中の一文

『愛にはエネルギーがいる。
一定以上の年代では、もう女などには関心がない、と公言する男が結構いる。もうそんなものは卒業したといった顔をして、古い妻と家庭にひたりきっている。
だが見方を変えてみると、そういう人は実は心身ともにエネルギーがないのかもしれない。新しい恋をして、妻や世間を敵に廻して、なおつき進むだけの気力がないのを、「悟りきった」という言葉ですり替えているのかもしれない。 ―北都物語― 』

その通り!!!と思った

人間と犬が一緒かどうかはわからない
Legacyが牝犬好きだったかはわからない
でも、確かにJoshは15歳になっても牝犬がだ~い好きである

魅力的な男性はいくつになってもエネルギッシュである
そんな「老い」ならば悪くない
それは人間でも犬でも

Legacyの訃報から
「老い」についてこんな事を考えた日であった

「老い」そして「死」があれば「生」もある

Sarah(サラ)のお腹の中には今か今かと世に出る為に成長を続けるパピー達が着実に育っている
そこに「生」がある事を嬉しく思う



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