2009年9月30日水曜日

ドッグショーを楽しむ 我が犬舎のはじまり

「今週末はドッグショーだから」
「何?ドッグショーって?」
「色々な犬種の犬が集まって、審査されるの」
「審査って?」
「立たせたり、歩かせたり、触られたりしてその犬の良さが評価されるの」
「へぇ~、勝ったら商品とか賞金とか出るの?」
「うんう、残念ながら勝つとお金が出ていくの」
「?????」

こんな会話が4年半前から友人、知人との間で何度となく繰り返されて来た。

5年前米国に居た時、どうしてもウエルシュ・スプリンガー・スパニエルが欲しくてブリーダーを探すも米国で入手するのは困難、欧州からの輸入が不可欠となった為、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルに方向転換した。

米国内のブリーダーと話しがついて、いざ子犬が産まれるという時に東京への転勤が決まり、敢え無くその話しは諦めた。

日本に帰国したのが11月末、一段落した頃ちょうど「愛犬の友」の1月号が発売になった。
ご存知1月号は他の月と異なり各犬種のブリーダー広告が沢山載っており、ひときわ分厚い本になっている。

そこに載っていたイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのブリーダーに端から連絡を取った。
そして、ご縁があったのが宮城県大河原町のBrians (ブライアンズ)ケネルだった。

それが我が犬舎の始まりとなる1頭目のスプリンガー(牝)Sarah:サラ(BIS. CH. Brians JP Ridgewyn Steffy)との出会いである。

同胎犬達は既に飼い主の元へ引き渡されており、サラはBriansに残されていた唯一の子だった。

「この子は犬質も良く、我が家に残した子だから、もし良かったらドッグショーに出してみない?」
「ドッグショーって何????」

米国ではTVで良くドッグショーを見ていたが、実際にこの目で初めて見たのが2005年のアジアインターナショナルドッグショー(於:東京ビッグサイト)だった。

それまで見た事もない綺麗な犬達がリング内を楽しそうに走る姿が輝いて見えた。
サラもいつかこんな大舞台に立てるのだろうか?

ショーに出す為にはそれなりのマナーを入れなければならない。
だからBriansに一定期間預けなければならない。
我が家に来て2ヶ月ほど経った時、月齢4ヶ月になったサラを預ける決心をした。

神宮外苑絵画館前、待ち合わせに指定した場所
まだ片手で抱きかかえられるほどの子犬であるサラを手元から離すのは、寂しくて耐えられなかった。
涙が出た。何度も何度も振り返って見た。

外苑から宮城に向けて走る遠藤さんが運転するキャンピングカーの中、
サラは首都高を抜けて東北道に入るまでずーっと泣き続けていたそうだ。

そんなサラがベビークラス、パピークラスでショーイングし、JKCチャンピオンになり、1歳半で出産して、昨年夏から再開したショーで好成績をあげ、シュープリームドッグ完成までの1年間で実に13回表彰台に乗った。JKCによれば、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルの牡はこれまで5頭がシュープリームドッグになっており、サラは牝で初の快挙である。その5頭の内の1頭はBriansのJoshで、サラの祖父にあたる。

そもそもそのドッグショーを楽しむ為には、どうしたら良いのか?
私のようにBriansの遠藤さんというプロのハンドラーの方へお願いする事も出来るし、犬の飼い主が自分でハンドリングして(オーナーハンドラー)ショーを楽しむ事も出来る。

クラブ展ではまず同犬種毎に審査が行われ、そこで牡、牝のそれぞれ1頭づつがその日のBOB(ベスト・オブ・ブリード)として選出される。BOBにはこのリボンが渡される。


そして次のステージはグループ審査である。
各犬種がその特性によって10のグループに分かれており、BOBに選出された各犬種の代表犬が各グループ毎に審査され、牡、牝それぞれがグループの1st(1席)~3rd(3席)まで選出される。イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルとゴールデン・レトリーバーは共に8グループに属する。
左から青のロゼットが1席、オレンジが2席、黄色が3席

グループで1席になったグループ代表犬が総合戦に出場出来る。

最終戦では1グループから10グループまでの代表犬10頭が審査され、牡からはKing 1頭とReserve King 2頭、牝からはQueen 1頭とReserve Queen 2頭が選出されて表彰される。

左がR. Queen(リザーブクイーン)のロゼット、右がQueen(クイーン)のロゼット

クイーンのトロフィー

そして、KingとQueenが審査され、その日の頂点である優勝犬のBIS(ベスト・イン・ショー)が決定する。

BISのロゼットは直径20cm、長さ75cmの大きな物である。

毎回この大きなロゼットが欲しくて、数百頭の犬が戦うのである。

その費用だが、プロのハンドラーの方へお願いする場合、ショーに出す為のマナートレーニング、コート(毛)管理、ボディ管理の為、お預けする事が多い。この場合ボーディング代が掛る。

毎週末各地で開催されるドッグショー、いわゆる「クラブ展」には出陳する為の事前申し込みが必要であり、出陳料が発生する(現在クラブ展は1頭に付6千円)。
ハンドラーへはドッグショー当日のハンドリング代、シャンプー&トリミング代、会場までの交通費、ガソリン代、ハンドラー&アシスタントの食事代の他、実際勝ち上がった場合、そのレベルに応じた報酬を支払う事になる。ハンドラーによって代金には差があるようだが、Briansでは価格をHPに表示しているので、ご参考にされたし。http://www.asahi-net.or.jp/~sd5t-endu/handling.html
このようにプロに委託すればそれなりの費用は掛るものの、自分でハンドリングすればその分経費は節約出来る。楽しみ方は色々である。
JKCチャンピオンになるまでショーイングさせる(JKCチャンピオンになると血統書にCHの称号が付与される)、表彰台、BISを狙う、自分でハンドリングして愛犬と共に楽しむ、などなど。
ドッグショースケジュールはJKC(ジャパンケネルクラブ)のHPでご覧頂けます。
一度、足を運んで実際に見てみては如何でしょうか?

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2 件のコメント:

ボシュママ さんのコメント...

そんな経緯でサラちゃんに出会ったんですね。
で、ボシュが産まれたんですね。
前の日記の事ですが・・・
シャノンちゃん22kgですかぁ?
ボシュと同じだぁ。ゴルはすぐ大きくなりますよねぇ~
ボシュ3歳、タフィ5歳ですがいまだに写真の様な遊び方です。
まだまだ続くでしょうね。笑

Yuka さんのコメント...

◆ボシュママさん
シャノンはボシュと同じ体重~
会わせて遊ばせたいですね~
ボシュはいつもゴルに囲まれているから
きっとシャノンとも上手に遊んでくれるのではないかしら?

シャノンはスプリンガーを見ると大喜びなの
それもそのはず、我が家でもスプリンガーに囲まれ
ブライアンズでもスプリンガーに囲まれた環境ですものね!

タフィに会ったらどうするかしら?
早く会って下さいませ

何歳になってもずーっと元気に遊んで欲しいですよね!